アンカー再び
随分前にカウンセリングを終了し、元気に新たな人生へ旅立った人がいた。人生では数少ない喜びの別れである。そのときの決意を胸にした顔が忘れられなかった。その後、順調に暮らしていると思っていた。
その彼女から電話が入った。あれから離婚や親しい人との死別という大きな苦難を背負い、生きる方向を見失っているという。
「カウンセリングをお願いします」といった。
「苦労していたんだね」と答えた。
次の日、彼女からメールが来ていた。
「声を聞いたら生きる力がわいてきた。もう少し頑張ってみます」とあった。
NLPではその人が欲しいときに欲しい力を自分のうちから引き出すスイッチのようなものを「アンカー」という。カウンセリングではそのスキルで自分にぴったりのアンカーを見つける作業をする。ある人は中学のころにやっていた陸上でスタートする瞬間を思い出すことがアンカーだ。それで心地よい緊張感が体にあふれるという。また、ある人は、若いころによく聴いた音楽であのころの活き活きとした自分を思い出す。
彼女は私の声をアンカーにしてくれていた。
「ありがとう。私の声が役に立つなら、いつでも電話しておいで」と答えた。
人は人生を自分の足で歩かなければならない。誰も代わることはできない。そのとき声援を送ってくれる人がいるか、自分の力を引き出すアンカーをどれくらい持っているかで苦労の質が決まる。
神戸ではルミナリエが明日で終わる。あの光の回廊は震災で亡くなった多くの人への追悼の意を思い出させるアンカーである。美しいとともに哀しい。
彼女を含め一生懸命生きている隣人たちに、これからも共に力づけあえますようにという思いがよみがえった。
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コメント
僕も、あなたの声が「アンカー」になっています。もちろんイイ方のです。
投稿: Ya | 2006年12月21日 (木) 12時59分
ありがとうございます。
「イイ方」とわざわざ書いてくれて、これもありがとうございます。
使ってください。
投稿: pospos | 2006年12月21日 (木) 17時52分
色んな人の声や表情が自分のアンカーになっています。
私は、以前神戸に伺ったときに
「大丈夫!」とまっすぐに私を見て言って
下さったかおるさんの声と表情(特に目)が勇気のアンカーです。
自分がどの状態でスタックしているか、
リソースが欲しいかで誰を呼び出すか決めています。
かおるさんは強力なリソース&アンカーです!
NLPを学んでホントに豊かになりました♪
投稿: じゅんこ | 2006年12月21日 (木) 18時28分
そのように言って下さったじゅんこさんも私のリソースです。
なかなかお会いできませんが、来年は是非その笑顔を見せてください。
投稿: pospos | 2006年12月22日 (金) 00時34分
私のアンカーは、先生の「考えるポーズ」です。片手の平をほっぺたに当てて、反対の手は二の腕にかける…。仕事で煮詰まった時など、自分が賢くなったような気がして、前向きないい考えが浮かんで何でもできるような…そんな気分になります。
中身が伴ってないので結果はなんとも言えませんが…(^^;)
今度会った時、同じポーズしてたら笑ってやってください。
投稿: yoshie | 2006年12月22日 (金) 17時48分
なんだか恥ずかしくなってきました。
そういえば自分の内界にはいる合図のようです。
yoshieちゃんのポーズが目に浮かびます。
かわいいね。
投稿: pospos | 2006年12月22日 (金) 21時25分